大人も子供もかかる夢遊病とは?症状や原因、治療法まとめ
夢遊病という言葉を聞いたことがありますか?
20%の人がかかったことがあると言われていますが、「夜に歩き回るだけでしょ?」と思う方も多いと思います。
僕もそう思っていましたが、大学生の頃、夜中に気づいたら階段から転げ落ちていたことがありました…
(頭にコブができただけで済みましたが)
同じような事故に遭ったことがある方もいると思ったので、自分自身を守る目的もあって、夢遊病についてまとめました!
それでは、夢遊病の概要や症状、原因、治療方法について見ていきましょう!
夢遊病とは?
「夢遊病」は専門的には「睡眠時遊行病」と呼ばれており、睡眠時に発作的に起きる異常行動のことを言います。
夜に歩き回るだけでなく、テレビをつけたり、冷蔵庫を開けたり、料理をしたりといったこと日常の行動をとることもあります。
過去には、夢遊病によって犯罪が起きたケースもあります。
睡眠中ということで意識はないのですが、感覚器官は働いているので、物にぶつかったり転んだりということは少ないそうです。
人間の睡眠は、レム睡眠(浅い睡眠)とノンレム睡眠(深い眠り)に分けることができます。
寝言などはレム睡眠中に起こりますが、夢遊病はノンレム睡眠中に起きます。
夢遊病の原因は?
夢遊病になる明確な原因は解明されていませんが、以下のものが要因と言われています。
①強いストレス
②睡眠環境
③過度なアルコール
④風邪やてんかんなどの病気
⑤(子どもの場合)脳の発達段階によるもの
①強いストレス
大人がかかる夢遊病の主な原因は、ストレスと言われています。
ストレスが溜まると、人間の体は無意識のうちにストレスを発散しようとします。
その発散の形の1つとして、夢遊病の症状が引き起こされることがあります。
②睡眠環境
睡眠中に強い光や騒音を受けて質のいい睡眠がとれなくなると、夢遊病を引き起こすことが多いようです。
他の病気の原因になる可能性もあるので、睡眠環境を整えましょう!
③過度なアルコール
アルコールを摂りすぎると、睡眠が不安定になること上がります。
飲み会などでも、飲みすぎないように注意しましょう!
④風邪やてんかんなどの病気
体調不良によって夢遊病が引き起こされることもあります。
もととなる風邪や病気を治せば、自然と夢遊病が直ることも多いようです。
⑤脳の発達段階によるもの
子どもは大人に比べて脳が未発達で、そのことを原因として夢遊病が引き起こされることがあります。
大人に比べて子どもは夢遊病を発症する確率は高くなっていますが、ほとんどの場合は成長するにつれて治ります。
夢遊病の治療法は?
ます最初に、上記の夢遊病の原因を取り除きます。
それ以外の方法として、夢遊病が起きる時間はほぼ決まっているので、症状が出る直前に一度起きると防ぐことができます。
繰り返すことで夢遊病が治ることもあるそうです。
夢遊病は睡眠障害の1つなので、睡眠外来などの睡眠専門のクリニックを受診するのもオススメです。
一般的には薬による治療となりますが、その人に合った治療が受けられるので、迷ったら一度行ってみましょう!
また、実際に他の人が夢遊病を発症しているところを見かけたら、寝床に戻るように誘導してあげましょう。
驚くような発言や行動が見られるかもしれませんが、驚かずに冷静に対処してあげてください。
まとめ
夢遊病は、場合によっては事件にまで発展することがあります。
実際に、夢遊中に殺人をしてしまったケースが68件報告されています。
夢遊病を治すためには、ストレスを取り除き、睡眠環境を整える必要があります!
それでも治らない場合は、睡眠外来の受診をオススメします。
自分がケガをしないためにも他の人に迷惑をかけないためにも、しっかり夢遊病を治しましょう!