高卒で管理栄養士になるには?国家試験の合格率は違う?
最近では、病院や保健センター、学校、社員食堂、薬局など様々なところで管理栄養士の方を見る機会がありますよね。
食事を管理し、加えて栄養指導が行えるという専門性の高い管理栄養士なので、目指している方も多いと思います!
社会人になってから栄養士・管理栄養士を目指すようになった方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、栄養士・管理栄養士になるためにはどうしたらよいのか、高卒でなれるのかなどについて見ていきたいと思います!
目次
栄養士になるには
栄養士の資格は、厚生労働大臣から栄養士養成施設として指定された学校(大学・短期大学・専門学校)に入学し、卒業すると取得できます!
逆に言えばどれだけ栄養士に関する知識やがあっても、大学や専門学校を卒業しなければ資格は得られません。
大学でも短大でも専門学校でも得られる資格は同じなので、2年間で済む短大や専門学校が人気のようです。
管理栄養士になるには
管理栄養士にあるには、以下の2つの方法があります。
①管理栄養士養成施設(大学・4年生専門学校)を卒業して受験する方法
管理栄養士養成施設を卒業することで、栄養士の資格と管理栄養士国家試験の受験資格が取得できます。
そして、卒業時(3月)に国家試験を受験することが可能です。
この資格試験に合格すれば、管理栄養士の国家資格が得られるわけです!
②栄養士養成施設(専門学校・短大・大学)を卒業し、栄養士として一定期間、実務経験を積んで受験する方法
栄養士養成施設を卒業することで、栄養士の資格のみ取得できます。
栄養士養成施設には、2年制(専門学校・短大)、3年制(専門学校)、4年制(専門学校・大学)があります。
そして卒業する養成施設によって、国家試験を受験ための実務経験の年数が異なります。
2年制養成施設は3年以上、3年制養成施設は2年以上、4年制養成施設は1年以上実務経験を積む必要があります。実務経験を積んだ後、国家試験の受験が可能になります。
ごちゃごちゃしましたが、管理栄養士養成施設に4年間通うか、栄養士養成施設を卒業して栄養士としてしばらく働くことで、管理栄養士資格試験の受験資格がもらえます。
いずれにしても通信講座などだけでは受験資格が得られないため、学校へ行って単位を取り、卒業する必要があります!
高卒で栄養士・管理栄養士になれる?
栄養士や管理栄養士になるには大学や専門学校を卒業する必要があり、高卒では受験すらできません。
やはり大勢の栄養・衛生管理を行う職業ということで、受験資格も厳しくなっているみたいですね。
どれだけ知識があっても栄養士になるには2年、管理栄養士になるには4年近くが必要なため、きちんと考えて人生設計しましょう!
合格率は変わってくる?
先程あげた①管理栄養士養成施設卒業の新卒と②栄養士養成施設卒業後実務経験を積んだ既卒の方では、国家試験自体の合格率に違いがあるのかが進路選択の上で大きなポイントですよね。
第30回(平成28年)の国家試験の全体の合格率は、44%でした。
しかし、その中で、①管理栄養士課程の新卒の合格率は約85%、②栄養士課程の既卒は約10%ということで、新卒と既卒で合格率に大きな差があります!
やはり管理栄養士課程の新卒の場合は、学校で国家試験対策を行っているため、毎年高い合格率になります。
一方で、既卒の場合は、仕事をしながら並行して国家試験対策を行わなければならないため、合格率がどうしても低くなってしまうようです。
それにしてもここまで差が出るのかというぐらいに、はっきり差が出るものなんですね。
管理栄養士になりたいなら最初から管理栄養士養成施設に通うか、本気で勉強しないと合格するのは難しいようです。
さすが国家資格!
まとめ
新卒と既卒でこんなに合格率が違うとは驚きです!
やはり管理栄養士を目指すためには、管理栄養士養成施設(4年生専門学校・大学)に進むことが一番の近道のようです。
現在、栄養学部は様々な大学にありますので、大学選びは行いやすいとは思います。
大学ごとの国家試験の合格率も出ておりますので、大学ごとの合格率も見て進路選びを行うと、管理栄養士への道が開けると思います!