永世七冠とは何?条件は?羽生善治棋聖の各タイトル戦績まとめ
羽生善治棋聖が前人未到の永世七冠達成!!とのニュースが流れてきましたね!
すごいことは分かるのですが、一体どれだけすごいことなのか知りたくなったので、永世七冠の条件を調べてみました!
また、羽生さんがそれぞれのタイトルをいつ取得したのかも調査しました。
それでは今回は、永世七冠の条件や羽生棋聖の各タイトルの取得履歴を見ていきましょう!
永世七冠の条件は?
将棋の世界には段位の他に「称号」というものがあるのですが、タイトル戦で優勝すればその称号を獲得できます!
トーナメントやリーグ戦で優勝者を決めるのですが・・・
タイトルは名人、王将、竜王、王位、王座、棋王、棋聖、叡王の8つ。
(叡王のみ2017年に開始したため、まだ永世がありません)
どれもプロで最高レベルの棋士が集まるため、優勝するのは非常に難しくなっています!
また、それぞれの永世称号を獲得するためには、規定の回数だけその称号を得る必要があります。
具体的な条件はこちらです!
・永世名人 通算5期
・永世王将 通算10期
・永世竜王 連続5期または通算7期
・永世王位 連続5期または通算10期
・名誉王座 連続5期または通算10期
・永世棋王 連続5期
・永世棋聖 通算5期
つまり、最低でも40回はタイトルを取らなければならない=優勝しなければならないわけです。
しかも永世棋王に関しては5期連続で優勝しなければなりません。
羽生さんすごすぎますね!!!
1つでも取れたら天才と言われる永世の称号を7つも集めてしまうとは・・・
ちなみに、現役棋士で永世称号を持つ方の一覧はこちらです!
・永世名人 羽生善治、谷川浩司、森内俊之
・永世王将 羽生善治
・永世竜王 羽生善治、渡辺明
・永世王位 羽生善治
・名誉王座 羽生善治
・永世棋王 羽生善治、渡辺明
・永世棋聖 羽生善治、佐藤康光
(敬称略)
多くいるプロの中でも、永世称号を獲得できるのはごく一部ということがよく分かりますね!
・・・羽生さんばっかりじゃねーか!!!
ちなみにですが、永世という称号や基本的に引退後に名乗るものなので、今のところは将来名乗る「資格」を手に入れたというのが正しいみたいですね。
羽生善治棋聖の各タイトルの取得履歴まとめ
羽生棋聖は1989年に、竜王戦に挑戦!
トーナメントを勝ち抜いて、初代竜王で恩師の島朗に勝利し、初のタイトル竜王を獲得します。
当時19歳というから驚きですね。
その後1990年に竜王位を失うも、1991年に棋王の称号を獲得します!
ここから怒涛のタイトル獲得が続きます!
1992年に王座を獲得すると、そのまま再び竜王も獲得します。
これで棋王・王座・竜王の三冠です。
1993年には棋聖・王位して五冠を達成します!
しかしまたも竜王戦で敗れ、四冠となります。
ところが羽生さんの勢いは止まらず、1994年には名人・竜王を獲得し、史上初の六冠に輝きます!
残るは王将のみという状況で翌1995年に、王将位に挑戦するチャンスが訪れます。
先に4勝した方が勝ちというルールで3勝3敗になりますが・・・
最後の1戦で惜しくも敗れ、七冠は阻止されてしまいます。
羽生さんは
「もう2、3年は、(七冠の)チャンスは巡ってこないだろう」
と思ったそうです。
なんといっても、他の称号の防衛も成功させつつ、王将も獲得しなければいけないわけですから。
・・・と思っていたら翌年、六冠防衛+王将位も獲得してしまうというから驚きです。
自身が思っていたよりも、羽生さんはすごい人だったみたいですね(笑)
そういうわけで1996年に七冠制覇を達成したので、ここから永世七冠への挑戦が始まります!
ちょっと見づらいですが、まとめるとこんな感じです(笑)
うーん、改めて見るとやばい;
さて、永世七冠挑戦と言いたいところなのですが、実は七冠をそろえる前に2つ永世称号を獲得していたりします。
1994年に永世棋王、1995年に永世棋聖を達成していたみたいですね。
その後、1996年に名誉王座、1997年に永世王位、2006年に永世王将、2008年に永世名人を獲得します。
そして2017年12月5日、ついに永世竜王となり、史上初の永世七冠を達成したわけです!
ちなみにですが、2012年に名誉NHK杯選手権者にも輝いていたりと、スキがありません(笑)
羽生さん以外の現役棋士では、渡辺明さんの永世称号2つが最高です。
まさか永世七冠を達成する人が現れるとは。。。といった感じですね;
というか、これからも現れないのでは?とさえ思ってしまいます・・・
ここまで来たら2017年に追加された叡王戦も優勝しまくって、永世八冠も達成してもらいたいですね!笑
まとめ
2017年12月5日に、羽生善治さんが史上初の永世七冠を達成しました!
永世称号の条件はさまざまですが、どれも非常に困難なものになっています。
羽生さんがすごい人だというのは分かっていたつもりでしたが、想像以上でした(笑)
「叡王」は今年新たにタイトルになったばかりで永世の条件はまだ分かっていませんが・・・
羽生さんなら永世叡王も勝ち取り、永世八冠を達成してくれるんじゃないかと思います!