アウフヘーベンとは何?意味や使い方を解説!流行語大賞2017
新語・流行語大賞2017にノミネートされた30語が発表されましたね!
「ああ、流行った流行った!」
というものもあれば、
「何この言葉、初めて聞いたぞ」
というものもあったのではないでしょうか。
僕自身、30語の中の「アウフヘーベン」という言葉が意味不明だったので調べてみました!
第一印象は「バウムクーヘン?」でしたし(笑)
また、誰が使った言葉なのかも気になるところです。
それでは、今回はアウフヘーベンの意味や用法、誰による発言かを見ていきましょう!
アウフヘーベンの意味や使い方は?
アウフヘーベンはドイツの哲学者ヘーゲルが提唱した用語です。
つまり元はドイツ語なのですが、日本語では「止揚(しよう)」と訳します。
・あるものをそのものとしては否定するが,契機として保存し,より高い段階で生かすこと。
・矛盾する諸要素を,対立と闘争の過程を通じて発展的に統一すること。
という2つの意味があるみたいですが・・・
僕には意味不明でした!!!
もう少し簡単に言うと、
「矛盾する2つの主張のどちらも否定しない、第三の主張を見つけ出すこと」でしょうか。
さらに簡単に言うなら、「2つの意見を両方とも採用していくこと」といった感じです。
具体的な使い方を見た方が分かりやすいかもしれないので、紹介していきます!
Aさん「うどんを食べに行きたい!」
Bさん「カレーを食べに行きたい!」
↓アウフヘーベン!
「カレーうどんを食べに行こう!」
うどんが食べたいAさんの意見とカレーが食べたいBさんの意見をアウフヘーベンして、どちらも叶えることができましたね!
Aさん「若者も積極的に政治に参加し、世の中を変えていくべきだ!」
Bさん「若者は政治に詳しくないし、間違った方に進んでしまうだろう」
↓アウフヘーベン!
「教育制度を整えることで若者の政治に関する知識を増せば、間違った方向に進まずより良い世の中に変えていける!」
AとBの意見をアウフヘーベンした、第三の意見が生まれました!
このようにして生まれた第三の意見は、より高度ですばらしいものになっているというのが、へーベルさんが考えた事の1つみたいです。
言い出したのは誰?
そんな「アウフヘーベン」ですが、流行語大賞にノミネートされるということは何か理由があるはずです。
調べてみたところ・・・
小池百合子都知事が9月25日に行われた会見の中で使ったみたいですね。
「いままでの議論をアウフヘーベンし、国民が希望の持てる政策を投げるべき」
「これはプッツンするものではございません。アウフヘーベンするものでありまして、内容は辞書で調べてください」
会見の中で2回使ったあたり、彼女のお気に入りの単語なのかもしれませんね(笑)
何かと横文字表現の多い小池百合子都知事ですが・・・
「内容は辞書で調べてください」
という辺り、多くの人が理解できてない前提で話してる気がします。
多くの人に理解されない単語を連発するのって、政治家としてはどうなんでしょう。
何となく、響きのいい英単語を使いまくっていた自分の中学時代を思い出します(笑)
まとめ
アウフヘーベンはドイツ語、日本語では止揚揚」と言います。
相反する2つの意見のどちらも否定しない第三の意見を生み出すことを意味します。
小池百合子都知事が会見の中で使いました(しかも2回!)。
今回は、「アウフヘーベン」について紹介しました!
個人的にはあまり流行った印象はないので、大賞には他の言葉が選ばれるんじゃないかと思います(笑)
今年の流行語大賞がどの言葉になるのか、注目していきましょう!