宗像・沖ノ島が世界文化遺産登録!8つの構成資産の場所と特徴一覧
2017年7月9日、「宗像・沖ノ島と関連遺産群」の8つすべてがユネスコ世界遺産に登録されることが決まりました!
5月5日に、世界遺産の諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)によって、登録は8つでなく4つだけが適正と判断されていました。
そのときは喜び半分、落胆半分といった雰囲気でしたが、8つすべてが登録と言うことで話題になっています!
今回は、新たにユネスコ世界遺産に登録された「宗像・沖ノ島と関連遺産」8つの場所と概要について紹介します!
目次
8つの構成資産の場所は?
地図上に青文字で表記されたものが、今回ユネスコ世界遺産に登録されたものです。
少し見づらいのですが、沖ノ島と小屋島、天狗岩、御門柱の位置関係はこのようになっています。
また、宗像大社辺津宮遥拝所、宗像大社中津宮、宗像大社沖津宮遥拝所、新原・奴山古墳群の位置関係はこのようになっています。
それでは、次の章からはそれぞれの概要について見ていきましょう!
概要:当初から世界遺産登録が適正とされていた4つ
①沖ノ島(宗像大社沖津宮)
福岡県宗像(むなかた)市にあり、「宗像神社境内」として島全体が国の史跡に指定されています。
「沖ノ島原始林」が国の天然記念物に指定されているほか、沖ノ島から出土した8万点の品が国宝に指定されています!
また、宗像大社を構成する三宮の一つで、宗像三女神の一柱である田心姫神(たごりひめのかみ)が祭られています。
島全体が史跡に登録されているなんてすごいですね!
「神宿る島」と呼ばれて信仰されていることもあって、湧き水以外は砂粒でも持ち出し禁止という徹底ぶりです。
一般人の上陸は基本的に禁止されていて、5月に開かれる日本海海戦を記念する祭のときに、抽選で選ばれた200人ほどの人だけが上陸できます。
女人禁制ということで、女性の上陸は全面的に禁止されています;
②小屋島
③御門柱(みかどばしら)
④天狗岩(てんぐいわ)
※奥に見えるのは沖ノ島です
この3つは沖ノ島の付近にある岩礁で、人は住んでいません。
というより、住める感じではないですよね(笑)
沖ノ島の一部のようにとらえられているのか、お宮などはないものの、世界遺産への登録が当初から確実とされていました。
概要:以前は適正とされなかったが、今回世界遺産に登録された4つ
①宗像大社辺津宮(へつのみや)
辺津宮は宗像大社を構成する三宮の一つで、宗像三女神の一柱である市杵島姫神(いちきしまひめかみ)が祭られています。
本殿を中心に儀式殿、高宮祭場、第二宮・第三宮、 神宝館、祈願殿などが点在し、多くの参拝客を集めています!
②宗像大社中津宮(なかつみや)
中津宮は、宗像大社の三宮の一つで、宗像三女神の一柱である湍津姫神(たぎつひめのかみ)が祭られています。
玄界灘で働く漁師はもちろん、全国の漁業業者や海運業者からの信仰を集めているそうです!
どことなく厳かな印象を受けますね…
③宗像大社沖津宮遥拝所(おきつみやようはいじょ)
中津宮と同じ大島にありあます。
基本的に沖ノ島には立ち入れないため、通常はこの遥拝所から拝みます。
大島の北端にあり、空気の澄んだ日は沖ノ島の姿が見えるそうです!
④新原・奴山古墳群(しんばる・ぬやまこふんぐん)
沖ノ島に対する信仰を支えた、宗像氏の墳墓群です。
ここから、大島、さらに沖ノ島へと続く海を一望することができます!
約800mの台地上に前方後円墳5基、方墳1基、円墳53基が発見され、現在でも41基が残っているそうです!
すごい規模ですね!
沖ノ島への信仰の規模を思い知らされます…
まとめ
今回、宗像・沖ノ島の構成資産8つが世界遺産に登録されました!
当初は4つのみと言われていたので、喜びは2倍か、それ以上ですね!
日本には、まだまだ多くの歴史を感じさせる建造物や自然があります。
今度さらに世界遺産に認定されるものが増えるかもしれないので、来年以降の世界遺産運動も要チェックです!